9月2018
志楽の湯・創業の志とは何か
志楽ニューズレター創刊号
志楽の湯・創業の志とは何か
縄文とは
縄文時代は10000年前から始まり、約8000年続きました。この時代から人々は土器を使用するようになりました。土器に縄模様があるので、縄文土器と呼ばれています。
故・岡本太郎さんは、日本において唯一つの優れた芸術性と日本のオリジナリティー(独創性)のあるものは、縄文中期の日本人によって作られた縄文土器しかないと言われました。縄文土器の中に日本民族の生命力のオリジンを発見したのです。
縄文土器には激しさと繊細さ、ダイナミズムと単純さ、しかも自分たちの生活の中からうまれた生活者の激しさと力強さがあり、かつ、純粋な素朴さがあるのです。今、瞬間瞬間に失いつつある人間の根源的な情熱を呼びさます力があるのです。日本民族の生命力を感じると岡本さんは言うのです。そして、ひとつとして同じものがないと言うのです。こうしたことが、この国の黎明は縄文だといわれる所以なのです。縄文の心が和の原点なのです。ダイナミズムと単純さ、素朴さが融合して生まれるエネルギー…。この中期縄文人の力強い生命力とオリジナリティーを、「縄文パワー」と呼ぶことにしたのです。
縄文パワーをどうして志楽の湯に再現しようとしたのか
日本人は、縄文時代から温泉に入っていました。縄文時代の中心地であったと考えられている八ヶ岳の近く、諏訪湖周辺で、大石がごろごろとほぼ環状に並んだところがあって、岩石の湯壺のような縄文遺跡が出土したのです。そして、その付近一帯に土器片や刃の部分だけを鋭くといだ石斧などが発見され、それらには湯垢らしいものがこびりついていたというのです。これらは約6千年前のものだそうです。温泉は何千年も前から私たちの心と身体を癒してくれていたのです。縄文人は、温泉に入ることによって毎日を生き抜くための心身のエネルギー源を吸収し、「縄文パワー」を発揮していたといえます。
この縄文パワーを現代の都会に蘇らせようというのがこの温泉のねらいなのです。今、日本で働く10人に9人近くは給与所得者で、ほぼ完全なサラリーマン社会であるといっても過言ではありません。そして、みんな目先の利益のみに目をうばわれて、縄文中期に発揮された日本人のオリジナリティーや力強さは失われ、企業家精神も衰えてきています。日本人の企業家精神の原点は、縄文時代から脈々と流れている縄文パワーです。この地に縄文パワーを生かすための縄文天然温泉が創れないか、と考えたのです。
かつてはここも縄文の森だったのです。その後は田んぼになり、時代の先端を担うもの造りの場となりました。原点に戻って、ここをもう一度縄文の森に戻すことにしました。そして2002年4月、1,300メートル近くの所で40℃近くの天然温泉が幸運にも出たのです。それは「ナトリウム塩化物強塩泉」という泉質でした。この温泉は、体をじっくり温めて免疫力を高めます。温泉の塩分濃度と人間の体液濃度との関係で、温泉濃度が高いと温泉有効成分が体へ浸透しやすく、いつまでもポカポカして快よく、保温状態がよいのです。すなわち、関東首都圏では珍しい、高張性(こうちょうせい)のナトリウム強塩泉なのです。
なぜ黒川温泉・後藤哲也氏による露天風呂なのか
有効成分の高い(成分総計27,750mg/kg)“化石海水”の天然温泉は出ましたが、施設をどう創るかで行き詰まってしまいました。そんな時、アメリカの友人を伴って九州・黒川温泉に宿泊しました。そのとき後藤さんは、和の原点である「縄文の心」を形にしていると直感したのです。後藤哲也さんとの出会いもこの時でした。さっそく、後藤さんの思いと考え方、人間力を知ろうと試みました。そして、黒川温泉の志「宿が部屋で、廊下が道」の戦略的意味がだんだんわかってきたのです。さらに、黒川温泉の露天風呂をまわりながら、縄文的なダイナミズムと素朴さを身をもって体験し、「都会に古里を…」という、一見不可能に思える夢の実現を後藤さんに頼んでみることにしたのです。
そうするに至った理由は、後藤さんの木と石に対する基本的な考え方です。「自然の木を植えても、不自然な植え方では絶対にいかん。全体像を見て植えよ」「悪い石があって、自然らしく見える。良い石だけを持ってきて自然ができるものではない」という考え方です。また、「宿の家ばかりに力を入れて建てても、それじゃあ繁栄しない。木を植えて初めて入ってみたくなる雰囲気ができる」と言うのです。こうした発想が縄文的なのです。この発想を生かして、建物を建てる前に後藤さんの指導で露天風呂を、設計と建築工事の常識に反して最初に創ったのです。露天風呂は信州・八ヶ岳の230トンもの安山岩と、大分・飛竜野の山頂で育ったコナラを中心とした自然木を使って創りました。かたわらには小川のせせらぎも再現しました。
「志楽の湯」名前の由来
もともと和語の「こころざし」は、「こころ(心)」と「さし(指し)」の複合語であり、ある対象に心をひきつけられる時、それがきっかけとなって生まれる志向性を持つ心の働きを指していたのです。この「こころざし」が漢字の「志」の訓読みに当てはめられるようになってからは次第に「心中に、ある目的を定めること」という、より高次の「目的意識」を持つ精神作用を指す用法へと移り変わってきました。するとその目的意識は、より高い価値ある目的を創り出す精神エネルギーを指すことになるのです。だから縄文人はオリジナリティーのある土器が創れたのです。
縄文人は稲作だけを行っていた弥生人と違い、変化に対して的確に行動しないと生きていけないので、危機管理にすぐれていたといえます。危機の時に判断を誤れば直接身に危険が及びます。そこで、全体の流れをつかんで大局的判断をする習慣が身についていたと思われます。また、黒曜石で作った矢じりを使って狩りをする時や住居を作る時もチームワークが大切でしたし、積極的な心構えを持っていなければ生き抜いていけなかったのです。現代流に言えば、企業家精神が旺盛だったと言えます。企業家精神の持ち主は、この目標創造能力を大切にします。
また、志はより良く生きようとする熱意や勇気から生まれる人生の目的のことをいいます。大切なのは目標の大小よりも質です。その質が高くないと志とは言えません。とはいえ、一隅を照らす目標はすべて志へと成長する可能性を秘めているので、その気になれば誰でも志を持つことができるのです。
この「志」を「楽」しむゆとりを、志楽の湯で取り戻してほしいという思いから「志楽の湯」と名づけたのです。
「癒し」の次のステージを提供したい
私たちはいつのころからこんなに疲れてしまったのでしょうか。仕事や時間に追われ、身も心もすり減らしてばかり。「豊かな暮らし」と引き替えに本当に大切な何かを見失いつつあるような気がします。
「癒しブーム」はその象徴です。刹那的な安らぎを求めざるを得ない風潮からは、危うい曲がり角にさしかかっている現代人の姿が透けて見えます。私たちはそろそろ「癒し」の先のステージに向かうべきではないか…。伝統的な和の精神のルーツ「縄文」に光を当てたのは、そう考えたからでした。日本人のDNAに刻まれている縄文の力を呼び覚ます……それを志楽の湯のコンセプトの中心にしたのです。
志楽の湯は、お客様一人ひとりが内発的意欲を起こし、志を楽しめるダイナミックで生き生きとした社会の創造に貢献します。そして、縄文天然温泉を通じて一人ひとりが自分自身の本来の生命力を取り戻し志を持って前進できるように、心身のエネルギーを充電できる場を提供します。
志楽ニューズレター 創刊号 2006年1月1日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス
志楽の湯 健康自己管理セミナー 講演録
志楽ニューズレター第二号
志楽の湯 健康自己管理セミナー 講演録
塩分の多い温泉こそが長寿のヒケツ
~全身の免疫力を高める塩、体の中で起きている塩分の重要な働き~
日時:2005年11月30日(水)10:30〜12:00
講師:石原結實先生
日本では毎年100万人以上の方が亡くなっています。その主な原因はガン、心臓病、脳梗塞などです。これらは年々増加しています。お医者さんも増え医療も発達しているのですが病気もまた増えています。なぜでしょう。
その原因のひとつは食生活です。動物性の食生活に激変したのです。肉などの摂り過ぎが様々な病気を引き起こしているのです。私たちの歯は32本あります。その内20本(62.5%)が臼歯です。8本(25%)が門歯です。これは野菜を食べる歯です。あとの4本(12.5%)は犬歯。肉、卵、魚です。この比率が人間の食生活そのものなのです。歯の数で考えればわかりやすいですね。
もうひとつ重大なことは、今、日本人の体温が下がっていることです。体温が1度下がると免疫力が37%落ちます。ですから体温が下がればどんな病気にもなります。代謝も12%落ちます。逆に、体温が1度上がると免疫力が5倍に上がるのです。ですから人間は病気になると体温を上げるのです。
体温が下がったことの一番の原因は、運動をしなくなったことです。そして、もうひとつの原因は、塩分を制限しすぎたことです。1950年代に日本全国を調査した方がいらっしゃるのですが、北に行くほど塩分の摂取量が多くなり、それに比例して高血圧の発症頻度が高くなったという結果を発表しました。それで塩分=高血圧=脳卒中という図式が作られました。なぜ東北地方の人が塩分を摂ったかというと、寒いからです。塩は身体を温める効果があると言われています。ですから、東北地方の人が塩をとらなかったら、高齢の方が脳卒中で亡くなる前に若い方が冷えて肺炎やリウマチなどで亡くなってしまったのではないかと思います。これは東北地方の人の知恵なのです。塩分を摂って身体を温めて、暖房のない当時の気候を乗り切ったのです。
血圧は、血を回すための力ですから下げればいいというものではありません。塩分を制限しても高血圧の患者はあまり減ってきていません。また、塩分を制限することによって体温が下がりますから、脂肪が燃えない、糖分が燃えないということで高脂血症や糖尿病の原因になるおそれがあります。これらは全部低体温から発症しているのです。塩分を控えたことが日本人の体温を下げた。もちろん運動の低下、筋肉の低下もありますが。ガンも塩分を控えたことによって増えたと思います。ガンは冷えから来ているのです。塩は昔から「タラソセラピー」といいまして、海水の中に浸かって病気を治す療法があるくらいなのです。ヨーロッパに行くとどこでもあります。浸かって良いものは身体に入れても良いのではないでしょうか。
お風呂に入ったときご自分のお尻をご覧ください。若いときは筋肉がパンパンだったと思います。筋肉が発達すると、そのまわりに毛細血管がたくさん作られます。すると下半身に血がたくさん集まります。「頭寒足熱」といって、非常にいい健康状態になるのです。ところが、だんだん年をとってくると上半身に血が集まってきます。自然、血圧が上がるのです。高血圧は下半身が細くなる病気なのです。
志楽の湯を拝見して驚きました。泉質が素晴らしい。ですから皆さん、頻繁にいらっしゃって温まってください。ここで身体を温めて、豊富に含まれる塩分とミネラルを身体から吸収してください。身体を温めることが病気を寄せ付けず、健康でいることの秘訣なのです。
志楽をもっと知ろう
今回は石原先生のセミナーでの質疑応答からお役に立つ情報をお届けします。
●足がむくんでいるのですが・・・
足がむくむのは、ひとつは心臓の力が弱まっているからです。人間は昼間立っているので足から血液が戻りにくくなります。だからむくむ訳ですね。それで夜になると横になるのでむくんでいた血液が戻ります。筋肉を収縮、弛緩させると血管もそれに合わせて収縮、弛緩します。筋肉を動かすことで血管を開いたり縮めたりして心臓の力を助けるのです。足がむくむ人は足の動かし方が足りないのです。また足湯がとても効果があります。1日30分、できれば午前午後、温めて下さい。それから紅茶に黒砂糖と生姜を入れて飲むと、すごく身体が温まります。1日3杯以上、生姜の量と黒砂糖の量はご自分の一番おいしい量にして下さい。ご自分がおいしいと思う量が一番いい量ですから。
【編集部より】
身体の不調は体温が下がっていることだ、というのが石原先生のお考えです。それには塩分を摂ること。当店のお風呂で塩分を身体から吸収し、温まって汗を流し余分な塩分を排出しましょう。お風呂に入れば温まると同時に、身体の塩分を循環させることができますよ。
最新のトピックス
志楽の湯がメディアで紹介されました!
●2005年12月9日(金)18:10〜18:54
「ウィークエンドジャパノロジー」NHKワールドTV(海外向けの放送)
番組内容…日本人が愛する温泉の魅力を海外の人々に向けて英語で紹介するというものです。
※同内容は日本でも再放映されました。2005年12月30日(金)NHK教育テレビ(3ch) 深夜24:50(12/31 0:50am)
●2005年12月16日(金)9:10〜9:25
「ビジネス最前線」ラジオ日本(AM・1422KHz)
東京・神奈川を中心に、独自のビジネスを展開する企業の経営者などを紹介する番組です。
番組内容…縄文の心を支える天然の温泉作り
●2005年12月20日(火)12:10〜12:30
「かわさきタウン情報」かわさきFM(79.1MHz)
川崎市中原区にある地域密着FM局で、地元のおすすめスポットとして紹介されました。
今後のイベント予定
●2006年1月24日(火) 10:30am〜
ウォーキング 志楽の湯入り口集合 志楽ウォーキング倶楽部主催
●2006年3月2日(木) 13:30pm〜
「自分でできる 腸もみ健康法」 講師:砂沢 伕枝(いさざわ やすえ) 先生
今話題の「デトックス(毒だし)」が自分でできるようになります。
読売文化センターで腸もみ健康法の講師をされている砂沢先生をお招きしてお話をお聞きし、実技指導をしていただきます。
志楽の湯 入浴券付きです。詳しくはフロントまで。
志楽ニューズレター 第二号 2006年1月1日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス
志楽の湯 お得な回数券キャンペーン販売中!~9/30(日)まで
志楽の湯ではお得な回数券を販売中です。
20枚綴りでは
平日19,400円→15,500円(3,900円のお得!一枚775円)
全日23,000円→18,400円(4,600円のお得!一枚920円)
とキャンペーン特別価格で販売中です。
販売期間は9/22(土)~9/30(日)です。
この機会に是非お求め下さい。
季節の変わり目は体調の変化にご注意が必要です。
志楽の湯で免疫力をアップしてげん氣に過ごしましょう。
”化石海水”で免疫力が蘇える・・・
志楽ニューズレター第三号
”化石海水”で免疫力が蘇える・・・
―高張性と低張性はどう違うのか―
温泉とは何か
よく温泉に入ると、お風呂の入り口に温泉分析書が掲示されています。
これはどの温泉にも必ず掲示されているもので、志楽の湯にもその分析書を額に入れて掲示しているので、目にしたことがある方もいらっしゃると思います。その一部を裏面に載せました。日本温泉法によりますと、泉温が25℃未満でも鉱水1kg中に溶け込んでいる成分の総量が1g(=1000mg)以上ある場合は温泉となります。その温泉は成分などによってもさまざまな分類がされ、そのひとつが「浸透圧による分類」です。
浸透圧による分類とは・・・
温泉は溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって人体への浸透圧が違ってきます。そして、温泉水1kgあたりに溶け込んでいる成分の総量によって大まかに分類されます。
志楽の湯のような非火山性温泉に多い、塩分を多く含むナトリウム泉は、その溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって「高張性(こうちょうせい)」「等張性(とうちょうせい)」そして「低張性(ていちょうせい)」に区分されます。高張性といってもピンとこない方も多いと思いますので、少しご説明をしましょう。
この分類の基準の値である「等張性」と人間の体の中にある水分の濃度はほぼ同じ、つまり「等」しいのです。後はその人の体液の濃さより「高い」か「低い」かということなのです。
等張性の温泉は、スポーツドリンクと同じなのです。一方、高張性は浸透圧が大きく溶け込んでいるミネラルなどの成分が体の細胞に入り込む割合が多いといわれ肌に染込む感じがし、低張性は水分が入り込んでくる割合が多いので長湯していると皮膚がふやけます。具体的な数字で言うと、人の体液の濃度は1kg中8~10gの成分が溶け込んでいる濃さ。この値と同じ濃さのものを「等張性」と呼びます。これより濃度が薄い1kg中成分が8g以下のものを体液より濃度が低い「低張性」、10g以上の体液より濃度の高い「高張性」と呼ぶのです。(表1参照)
体の老廃物や有害成分などの毒素を排出し、免疫力が高まります
では、この温泉の濃い、薄いというのは何に影響してくるのでしょうか。実はこの濃度こそが、体の芯からぽかぽかと温まる、湯冷めせずにずっと温かい…などという、体の温まり方に大きな影響を与えているのです。それは前に述べました人の体液の濃さと、もうひとつ「浸透圧」という働きが関係しています。この浸透圧という言葉についても少しご説明しておきましょう。
人の体は薄い膜で表面を守られています。その膜に水が触った場合、膜を通して内側と外側の水分の濃さを同じにしようとする働きが起こります。これが「浸透圧」といわれる働きです。この仕組みを理解すると高張性の意味がかなりやさしくなります。
それでは、お風呂に入っているときのことを考えてみましょう。入浴するときは、当然洋服を着ていませんので、肌(つまり体の表面の膜)が直接お湯に触れる状態になります。ここで先ほどの浸透圧の働きが関係してきます。膜を通して内側と外側の濃さを同じようにしようとするので、体の中と温泉の濃度のバランスをとろうとします。体液より濃い高張性のお湯に浸かった場合、前に述べたように成分が体内に入り込みやすくなり、体内のミネラルなどの成分が濃縮されます。そして、水が体内から出て行きます。その時に、便や尿で排出されなかった老廃物や有害成分などの毒素も排出されるのです。逆に体液より薄い温泉だと、水分が体の中に入ってきて、体内のミネラル成分なども薄められてしまうのです。ちなみに、濃度が変わらない等張性の場合は、水はどちらにも動きません。高張性によって体の中の成分がぐんぐんと高まるということは、つまり、ミネラルなどの有効成分が体へ浸透しやすくなるのです。体の中の有効成分の濃さが高くなってくるので、まさに体の「芯」から温まる感じがします。疲れている時に高張性温泉に入ると、丁度点滴で生命が蘇るようになるのと同じことです。ちなみに点滴などに使われている生理食塩水は、蒸留水1kg中に塩化ナトリウムが9gほど含まれていまが、高張性はそれ以上の効果があるとも言えます。これは高張性の温泉の大きな特徴です。実際にサーモグラフィーでみると、体の表面だけでなく中から温まっている様子を見ることができます。志楽の湯のお客様から「体がぽかぽかしてきて、ずっと温かい」というご意見をお聞きしますが、その結果、免疫力が高まるのです。にんじんジュース断食の提唱者、石原結實医師によると体温が1度上がると免疫力が5倍位上がるということです。
高張性の中でも有効成分がさらに濃い「超・高張泉」
海に近い同じナトリウム塩化温泉でも、熱海や伊豆には低張性の温泉が多いといわれています。海からの距離には関係なく、成分をふんだんに含んだ地層からくみ上げられた濃度の濃い温泉のみが「高張性」といえるのです。かつては海の近くでだったかもしれない矢向の地にある志楽の湯は、非火山性温泉の中でも高張性の温泉に分類されます。さらに、分析表にもあるように有効成分が27,730mg(ナトリウムイオン9,586mg、塩素イオン16,460mgほか)もあり、濃度も濃いことがわかります。つまり高張性の中でも更に3倍近い「超・高張泉」なのです。この特に濃度の高い「超・高張泉」は、首都圏では珍しい貴重な温泉だといわれています。
ここ矢向の地層には幸運にも太古の昔の自然の恵みが息づいていて、今私たちにその恩恵を与えてくれています。首都圏では1300m以上掘らないとめったにお目にかかれない超高張性の温泉で、体の中にしみわたる成分を肌を通して感じましょう。そして生命力を蘇らせ、志を楽しめるキラリと光る人の集まる社会を創りましょう。
<縄文天然温泉 志楽の湯 成分分析書(1部抜粋)>
●温泉の成分 試料1kg中の成分・分量及び組成
●温泉の泉質
ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・温泉)
●浴用の適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、痔疾、慢性消化器病、健康増進、疲労回復、冷え性、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
最近のトピックス
『志楽の湯』提供ラジオ番組「やる気の健康学」放送中
7月31日までラジオ日本(AM 1422KHz)にて、志楽の湯提供「やる気の健康学」を放送中です。
毎週日曜 早朝5時25分~5時30分
志楽の湯 畳憩い処がリニューアル!
にんじんジュースや青汁など、大地のエネルギーに充ちた4種類の生ジュースのほか、香り高いコーヒーやハーブティーが お楽しみいただけます。
志楽ニューズレター 第三号 2006年3月3日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス
志楽亭より 秋の宴会コース(ご予約制)のお知らせ
9月も2週目になり暑さも和らいできましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
夏の疲れも出る頃です。志楽の湯にゆっくりと浸かって夏の疲れをとりませんか?
志楽の湯に併設されています志楽亭では秋のメニューをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。
秋の宴会コースは3日前までにご予約をお願い致します。
http://www.shiraku.jp/shirakutei/
「腸もみ」による毒抜き健康法(デトックス)
志楽ニューズレター第四号
「腸もみ」による毒抜き健康法(デトックス)
―80ものリンパ節がある小腸こそカギ―
からだの不調の原因は
わたしたちのからだには肝臓、腎臓といった体内の毒素を分解し排泄してくれる臓器があります。しかし肝臓や腎臓で処理しきれなくなると、毒素がからだに溜まり始めます。慢性的な疲労感、肩こり、便秘といった症状は、そのような毒素が原因の場合もあるのです。毒素には口から入るものと、からだの中で生まれるものがありますが、食品添加物は口から入ってくる毒素のひとつです。しかし食品添加物が入っていないからといって安心とはいえません。毒素はからだの中で生まれる場合もあるのです。
腸の健康が全身の健康につながる
では、どのような食べ物がからだの中で毒素を作り出すはたらきをするのでしょうか。例えばレタスなどの夏野菜は腸を冷やす作用があり、腸の弱い人が食べると腸の消化物を送り出す運動(蠕動運動)が弱くなって腸壁にカス(宿便)がたまりやすくなります。宿便は徐々に腐敗発酵して毒素を生み出し、全身に行き渡ってしまいます。しかもそれだけではありません。
実は小腸には70~80ものリンパ節があり、病原菌がからだに入ってきても発症する前に体外に出しています。しかし、宿便による毒素がこの働きを弱めてしまうのです。ということはまず宿便をためないことが大切。そのためには蠕動運動を弱めてしまう食品添加物、腸を冷やす食べもの、動物性たんぱく質をできるだけ避けましょう。食べすぎも蠕動運動を弱めます。
もう一つ、腸の健康と切り離せないことは心の健康です。実は脳と消化器官はつながっているためストレス、怒り、恐怖などは腸のはたらきを著しく弱めてしまいます。逆に、腸がリラックスしていると心までリラックスしてくるのです。健康な腸が心とからだの健康につながるともいえます。
小腸もみさすり
健康のかなめとなる腸。その腸から宿便の排泄をうながすだけでなく心までほぐす方法、それが腸もみです。ここでは小腸の集中的なもみさすりをしてみましょう。痛くなければ、ある程度強く押しても大丈夫。仰向けに寝てゆっくり息を吐きながらおこなってください。おへそを中心にした時計回りが基本です。
①おへその上で手を組みます。2本の親指ですくい上げるようにおへそ周りを12ヶ所もみます。
②親指以外の組んでいる指で、お腹を上下に12ヶ所もみさすりながら1周します。
③両手の4本の指で、おへその周りかららせん状にもんでいきます。
④利き手にもう片方の手を添え、4本の指を立てて12ヶ所の深部指圧をします。息を吐きだすと指は自然に深く入ります。
(注:食後30分、生理中、妊娠中、胃腸の手術をした人、薬で炎症を抑えている人はなさらないでください。)
腸もみのための自己診断 (あてはまる項目の数をチェックしましょう)
□ 寝つき、寝起きが悪い
□ 夢を見ることが多い
□ 手に汗をかくことがある
□ 一つのことに集中できない
□ 目が疲れる
□ 肩がこる
□ 食べ物が胃にもたれる
□ 内炎ができやすい
□ 心臓が高鳴ることがある
□ 仕事がおっくうになる
□ 家庭内や仕事上に問題がある
□ 人に会うのが面倒くさい
□ 風邪が治りにくい
□ ため息がよくでる
□ 笑うことが少なくなった
□ 物忘れが多くなった
□ 性欲が減退した
□ 飲酒量が増えた
□ 熱中できる趣味がない
参考図書:砂沢伕枝著書『1日3分腸もみ健康法』講談社プラスアルファ新書
総合的な毒素排出となる高張性(こうちょうせい)の温泉入浴
腸もみのほかに忘れてならないのが発汗による毒素の排出です。からだの中には微量ですが水銀、鉛などの有害金属もたまります。それらはおもに汗に溶け出すため、発汗は特別な毒素排出といえるでしょう。特にからだの表面の細胞膜を通して浸透していく高張性の温泉入浴は、体内の酵素の活動をより活発にし、肝臓や腎臓の機能も高め、しかも汗を多量にかくため総合的な毒素排出になります。
最近のトピックス
●『志楽の湯』提供ラジオ番組「やる気の健康学」がラジオ日本1422kHz)で始まります。
2006年5月7日から毎週日曜 午前5:25~5:30(3ヶ月間の予定)
●志楽の湯 畳憩い処がリニューアル
にんじんジュースや青汁など、大地のエネルギーに充ちた4種類の生ジュースのほか、香り高いコーヒーやハーブティーがお楽しみいただけます。
志楽ニューズレター 第四号 2006年4月20日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス
「ほぼほぼ無添加 健幸(けんこう)キッチン」おすすめメニュー
畳語らい処にある「ほぼほぼ無添加 健幸キッチン」からおすすめメニューのご紹介です。
志楽の湯に浸かった後は、“体の中からキレイになる”お食事はいかがですか?
★無農薬野菜のおいしい
カレーセット(サラダ付き) 800円
プラス200円でドリンク付き(コーヒーか梅酢ドリンク)
・動物性不使用のマイルドでスパイシーなカレーです。
・6種の無農薬野菜入り
(ジャガイモ・玉ねぎ・人参・大根・ごぼう・さつまいも)
★話題の和式スーパーフード・酵素玄米
発芽酵素玄米菜食膳 840円
プラス200円でドリンク付き(コーヒーか梅酢ドリンク)
・発芽酵素玄米にはストレスなどによって失われた酵素をとることで、健康や若さ、身体バランスを保つ効果が期待できます。
・付け合わせは、鶏の唐揚げ風味の大豆ベジミート、万能発酵食品の麹漬物、ごろごろ野菜の具だくさん味噌汁など。
◎要予約メニュー◎
★安全・安心な食材のみで調理した
志楽健幸御膳(梅酢ドリンク付き) 1100円
・発芽酵素玄米、むすび、惣菜3種
・無農薬、有機肥料育ちの玄米、野菜、そして無添加で安全・安心な食材のみで調理
・2名様以上で平日のみ予約可
・ご予約は土日祝を除 2日前までにお願いします。
◎ご予約はこちら
℡044-533-8888平日10:00~17:00
げん氣が湧いてくる縄文整体
志楽ニューズレター第五号
げん氣が湧いてくる縄文整体
”まげて、ねじって、伸ばす” 倉富式縄文ストレッチとは何か
わたしたちの筋肉は主に、伸ばす筋肉、伸筋と、曲げる筋肉、屈筋からできています。このバランスが崩れると、様々な不調の原因になります。そこで、関節を“まげて、ねじって、伸ばす”ことにより、硬直した経絡(東洋医学で言われている気の流れる道)が刺激され、心身の不調が緩和されます。縄文ストレッチとは一言でいうと“まげて、ねじって、伸ばす”ことによって、滞っている経絡の流れを良くして、心と体をげん氣にしていく日本独自の発想から生れた施術法です。縄文土器を作るときの腕や手の動きがこの“まげて、ねじって、伸ばす”に似てい るのです。そして、このような手の動きで作られた縄文土器の文様の動作をよく見ていますと、上昇螺旋と下降螺旋(二重のスパイラル曲線)を描くねじり構造になって、DNA二重螺旋と同じ造りをしています。縄文ストレッチは縄文土器が放つダイナミックなエネルギーを取り入れられるよう工夫して作られました 。
今なぜ、縄文を整体に活かすのか
古代の縄文人は自然と調和したバランスのとれた生活様式と自然治療の知恵を身につけていました。彼らは太陽が沈むとともに、住居の中で、膝を抱えた状態で睡眠し、朝、太陽が昇るとともに、体を伸ばし、1日の活動を始めました。まさに、体の筋肉を屈伸することにより、人間の体が本来持つ自然治癒力を 引き出す生活をしていたのです。また、発掘された縄文土器に繩目の文様が用いられていることからも察しられるように、彼らは“ねじる”ことの効果とパワーに気づいていたに違いありません。今日のライフスタイルでは、椅子に座ったり、立ちっぱなしだったりと、伸筋と屈筋がアンバランスに使われています。このことが、現代における様々な病気の一因であると言われています。まげてねじることにより、伸びるエネルギーが自然にでてきます。背骨を使いすぎ、伸ばしすぎている現代人にとって大切なことは、背骨を休めるために背中をまげることで、気の流れを良くし、心身の凝りや悩みから開放されることです。
まず、フィンランドで...
縄文ストレッチは、10年前はじめて、縄文的文化を感じるフィンランドでワークショップが開催されました。縄文ストレッチは、日本の伝統的な体の動き、たとえば正座、内股歩きやなんば歩きの教えをボディワークに取り入れ工夫したものです。最初は1人、2人と小さなグループでしたが、10年後、努力の甲斐あって、フィンランド全土に普及して、今では1万人の人達が縄文ストレッチを行っています。2005年、フィンランドは国際競争力世界一、啓育(education)システム世界一、少子化防止にも成功した、日本と同じ国土の広さに、520万人の人口を有する森と湖の国です。
JOMONストレッチ協会会長のツーラ・スティルマンさんの話
昨年末、ヘルシンキで、「健康と美容の大会」が開催されました。約7000 名が参加し、多くの人々が縄文ストレッチに関心を寄せました。企業の経営者や、有名なオペラ歌手、バレリーナ達まで、この縄文ストレッチに参加し、人気を博しました。ある障害の娘を持つ母親は、その子に縄文ストレッチを施したところ子供とのコミュニケーションが上手に取れるようになったことがとても嬉しいと語っていました。また、主人に縄文ストレッチを行ったことがキッカケで、体重が120kgから80kgにダウンしたとも話してくれました。また、「ヘルシンキ大学4年生の学生は、自分をブロックしているものに対して正面から向き合うことが出来るようになり、自信がつきました」とツーラさんに語っています。
縄文ストレッチの3つのポーズ
第一の基本姿勢である安心ポーズをご紹介いたします。
① 一人で安心ポーズ(肩こり、自律神経失調症に効き目があります)
正座をします。
かかとの真上にお尻がのるようにして腰骨を立てます。
胸の前で腕を組み、肩に手を置きます。
深い呼吸でリラックスします。
② 二人で安心ポーズ
受け手は正座します。
行い手は、受け手の後ろに回り、まず、相手の腰の部分に膝を置き腰骨を立てます。触れ合うことで、気が交流し、受け手の自然治癒力が湧き上がってきます。
受け手は、腕をクロスして、両肩に手を置き、目を閉じます。腕をまげることにより余分な力が抜け、肩が自然に下がってきます。深い呼吸をします。
③ 勾玉のポーズ
わたしたちは、体の調子が悪いとき、本能的に腕をまげて縮こまります。胎児も母体で縮こまり、成長するための力を蓄えています。この姿勢こそが、人間にとって一番安心できるポーズなのです。まげることによって、内臓を温め、滞った血をスムーズに流すことができます。
リラックスして、どこにも力の入らないこのポーズによって、背中の十二経路と膀胱経の気の流れが整いますので、軽い力でさっすても大きな効果が出ます。
縄文ビーナスセット
志楽の湯では女性限定のデトックス(毒出し)サービスメニューをご用意いたしました。それは、次の三つの組み合わせのリラクセーションコースです。
① 高張性の高い化石海水の(タラソセラピー)入浴の後で、
② 縄文ストレッチで経絡を刺激し、コリをほぐし、
③ そばレストランでは、デトックス(毒出し)効果もある志楽膳となります。仲の良いお友だちと心ゆくまでリラックスされ、このセットをお楽しみください。
本来のねらい
人と人との思いやりや笑いが人間社会に欠けてしまい、気づかないうちに自分だけが良ければという「わが身可愛さ」の消極的な心構えが心身を遺伝子レベルで傷つけ心身を硬くさせているのです。縄文時代から温泉に入っていた日本人は、心の奥深いところで、縄文的な生き方を求めるのです。縄文時代にはそうであったように、自然と人々が共生する、素直な人間性を思い起こさせてくれる「場所」が現代人に欠かせないものとなっています。首都圏では、珍しい浸透圧の高い高張性の“化石海水”の「志楽の湯」に入った後、心の内面も癒す、縄文のボディケアで、げん氣になっていただきたいのです。一人でも多くの方々が「縄文げん氣処」で心のエネルギーを充電されることを期待しています。
志楽ニューズレター 第五号 2006年8月31日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス
和の原点、縄文の心を形に!
志楽ニューズレター第六号
和の原点、縄文の心を形に!
―ダイナミックな力強さと素朴な空間―
ラジオ日本の番組「ブンブン探検レポート」で“志楽の湯”が紹介されました。
放送日: 2006年8月2日 (水)10:30 a.m. 番組の取材より
語り手はグループダイナミックス研究所所長 柳平 彬(さかん)です。
“志楽の湯”の名前の由来を教えてください
日本人は、かつては貧しかったけれど、やる気があってものづくり/人づくりでは、質の良い“志事”をするという目的意識があったように思います。ところが最近、その気風が失われてきてしまっているのではないかと思います。要するに、志を持って仕事をする人が、少なくなってきたのではないでしょうか。そこで“志の力”を何とか蘇らせ温泉でげん氣になって、更に、志を楽しむ余裕を得ていただきたいと言う願いを籠めて“志楽”と名付けました。
なぜ縄文なのですか
かつてはここ川崎・矢向も縄文の森でした。そこで原点に戻って足元を深く掘り始めたのです。2002年4月に1300メートル近く掘った所で、40℃くらいの天然温泉が出たのです。それは「ナトリウム塩化物強塩泉」という温泉でした。どういう温泉施設を造ろうか迷い、1年間かけて日本中の温泉を回りました。日帰りの温泉や健康ランド、ヘルススパなどもありましたが、今1つ納得できませんでした。和風のような感じの施設もありましたが、オリジナリティーが感じられなかったのです。自分がやろうとしているのは、そういうものじゃないと思いました。思い切って山の秘湯廻りをした時に、ここに、日本人の原点がありそうだと感じました。「Back to the Basics」です。日本人は縄文時代から温泉に入っていました。八ヶ岳山麓で縄文中期の文化(5000年程前)が最も栄えた頃もそうでした。縄文中期に日本人は縄文土器造りを通じて独創力を発揮しています。今、日本人に必要なことは、新しいことをただ追いかけることでなく、原点をしっかり把むことと独創力を発揮することだと思います。岡本太郎が日本においてただ一つすぐれた芸術性と独創力を発揮したものは、縄文中期に作られた縄文土器しかないと言っています。そこに日本民族の生命力を感じるのです。縄文の心が「和の原点」なのです。そこで日本人が、今失っているアイデンティティーの原点を取り戻すために縄文時代の心を形にしたかったのです。
都会の中に、これだけの天然温泉をつくるには、どんなご苦労がありましたか
熊本・黒川温泉の後藤哲也さんは露天風呂と庭造りで日本一の名人です。その哲也さんに「和の原点である縄文の心」を形にしてもらうため、縄文中期の文化の栄えた信州・八ヶ岳山麓の230トンの安山石と九州飛竜の山頂で育ったコナラを中心とした自然木を使って露天風呂を完成しました。タイルを一個も使わず自然の木と石のみを使用して、自然を限られた空間で蘇らせることを試みたことが大変でした。また、地下から湧いてくるエネルギーを伝えられるよう、二階建てにせず、土べたに這うような感じで平屋にしたのは土地の投資効率から言っても苦しい所です。
泉質について説明してください
温泉の分類には浸透圧による分類があります。温泉には溶け込んでいる成分によって、体への浸透圧が違ってきます。通常、日本の温泉は低張性で、火山性の温泉は意外と有効成分が低いところが多いのです。志楽の湯のような非火山性温泉は、塩分を多く含むナトリウム泉です。高張性と言って、ミネラルなどの成分が入り込みやすくなり、体の老廃物や有害成分などの毒素を含んだ水分が体外へ出るのです。免疫力が高まり、美肌効果も期待できます。逆に低張性の温泉は水分が入り込んでくるので、あまり長い間、温泉に入っているとふやけてしまいます。高張性の温泉は汚れた水分が外は出るので、夜中にトイレに行かずぐっすり眠れます。
縄文パワーと志の力
やる気の健康学』というタイトルで、ラジオ日本(AM 1422kHz)が2006年5月7日より7月30日まで、毎週日曜日5:25am~5:30amに毎回約3分間の講話を13回続けました。各放送のテーマは次のとおりです。第1回:五月病、第2回:一本のひも、第3回:ぬれた毛布、第4回:66歳からの挑戦、第5回:縄文パワー、第6回:ヒトデを海に返す少年、第7回:失敗しようとする意思、第8回:「イエス、アイキャン」の精神、第9回:ほめることと勇気づけ、第10回:対他競争と対自競争、11回:心の目隠し第12回:笑力、第13回:志の力、その中で、第5回目の縄文パワーと第13回目志の力の内容をここに紹介します。なぜなら、この2つのテーマは縄文天然温泉.・志楽の湯を始めたコンセプトに直接関係があるからです。
縄文パワー
今年は美術界の異端児で、84才で亡くなった岡本太郎の没後十年になります。
岡本太郎の評価は亡くなられてからむしろ高まっています。彼を知らない若い世代も含め、社会の不安を吹き飛ばすエネルギーと内発的やる気を彼の作品で感じる人が増えてきているのです。そのエネルギーの原点は実は縄文時代にあるのです。きっかけは昭和27年(1952)8月偶然、上野の東京国立博物館で展示されている縄文土器を通りがかりに見たときでした。そこで、その力強さに感動して動けなくなってしまったというのです。その岡本太郎さんと平成元年(1989)の12月24日、雪の降る中、八ヶ岳山麓にある尖石縄文考古館に縄文中期の土器と日本最古の国宝になったばかりの「縄文ビーナス」という土偶を見に行ったことがあります。八ヶ岳山麓の蓼科は、今から5500年前、日本の縄文文化の最も栄えた頃の中心地で、今の東京だったと言えるのです。当時の日本の人口は約20万人と推定され、この八ヶ岳山麓に15%以上の人口が集中していたとも言われています。また、露天風呂に入る習慣も、その頃からあったのです。縄文人は露天風呂に入ることによって、毎日を生き抜くための心身のエネルギーを吸収していたのです。岡本太郎は、日本においてたった一つの最初のすぐれた芸術性とオリジナリティは、縄文中期の土器しかないという結論に達したのです。その土器の中に日本民族の生命力の原点を発見したのです。まさしく、「和の原点は、縄文の心にあり」なのです。(縄文土器の中にダイナミズム、すなわち自分たちの生活の中から生れた「今を生きる」ことへの力強さと人生を達観する純粋な素朴さがあるのです。)今、瞬間瞬間に失いつつある人間の根源的な情熱を呼びさます力があるというのです。志楽の湯のロビーには、幸運にも岡本太郎が作った「縄文人」の銅像があるので、是非見に来られ、縄文パワーを吸収してください。
志の力
世界が21世紀に入った今、未解決の問題が多く残されています。そうした社会で、一人ひとりが直面した難問を解決していくための大切な心構えのヒントが、この志という言葉の中にあるからです。それでは、志という言葉がどのようにして生れてきたかを簡単に調べてみましょう。もともと日本語の「こころざし」は「こころ(心)」と指(ゆび)を指すの「さし(指し)」のふたつの言葉が合わさって出来た言葉です。これはある対象に心を引き付けられる時に生れる心の動きを意味していたのです。そこには、相手を思う気持ち、慈(いつく)しむ心、愛する心が含まれているのです。この「こころざし」が漢字の「志(し)」の訓読(くんよ)みに当てられるようになったのです。そして、この文字が次第に「心の中により高い人生の目的を定める」という精神エネルギーを意味する使い方へと移っていったのです。このより高い目的意識は、単なる目標達成という意味ではなく、よりよい目標を創造する能力のことをいうのです。それでは、志はどのような力を持っているのでしょうか。「志は気の帥なり」と孟子が言っており、「志(こころざし)」は気の力を正しい方向に導くリーダーの役割を果たすといっています。また、明治初期、ウイリアム・クラーク博士が札幌農学校を去るときに「Boys, be ambitious !(少年よ、大志を抱け)」と言った言葉には、それに続く言葉があります。「お金や地位、自分本位の欲望、名声などといった儚(はかな)いものではなく、人間としてこうあらねばならないということのすべてを実現しようとする、大志を抱け」という主旨を述べています。この意味を日本語では「志」という一語で表現できるのです。この言葉こそ、今、世界に日本から発信できる考え方なのです。
志楽ニューズレター 第六号 2006年9月31日発行
企画:グループダイナミックス研究所
発行所:志楽ダイナミックス