志楽トピックス

”化石海水”で免疫力が蘇える・・・

2018年9月19日 ニューズレター
志楽ニューズレター第三号

”化石海水”で免疫力が蘇える・・・

―高張性と低張性はどう違うのか

 

温泉とは何か

よく温泉に入ると、お風呂の入り口に温泉分析書が掲示されています。

これはどの温泉にも必ず掲示されているもので、志楽の湯にもその分析書を額に入れて掲示しているので、目にしたことがある方もいらっしゃると思います。その一部を裏面に載せました。日本温泉法によりますと、泉温が25℃未満でも鉱水1kg中に溶け込んでいる成分の総量が1g(=1000mg)以上ある場合は温泉となります。その温泉は成分などによってもさまざまな分類がされ、そのひとつが「浸透圧による分類」です。

 

浸透圧による分類とは・・・

温泉は溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって人体への浸透圧が違ってきます。そして、温泉水1kgあたりに溶け込んでいる成分の総量によって大まかに分類されます。

志楽の湯のような非火山性温泉に多い、塩分を多く含むナトリウム泉は、その溶け込んでいる成分の総量(濃さ)によって「高張性(こうちょうせい)」「等張性(とうちょうせい)」そして「低張性(ていちょうせい)」に区分されます。高張性といってもピンとこない方も多いと思いますので、少しご説明をしましょう。

この分類の基準の値である「等張性」と人間の体の中にある水分の濃度はほぼ同じ、つまり「等」しいのです。後はその人の体液の濃さより「高い」か「低い」かということなのです。

等張性の温泉は、スポーツドリンクと同じなのです。一方、高張性は浸透圧が大きく溶け込んでいるミネラルなどの成分が体の細胞に入り込む割合が多いといわれ肌に染込む感じがし、低張性は水分が入り込んでくる割合が多いので長湯していると皮膚がふやけます。具体的な数字で言うと、人の体液の濃度は1kg中8~10gの成分が溶け込んでいる濃さ。この値と同じ濃さのものを「等張性」と呼びます。これより濃度が薄い1kg中成分が8g以下のものを体液より濃度が低い「低張性」、10g以上の体液より濃度の高い「高張性」と呼ぶのです。(表1参照)

 

体の老廃物や有害成分などの毒素を排出し、免疫力が高まります

では、この温泉の濃い、薄いというのは何に影響してくるのでしょうか。実はこの濃度こそが、体の芯からぽかぽかと温まる、湯冷めせずにずっと温かい…などという、体の温まり方に大きな影響を与えているのです。それは前に述べました人の体液の濃さと、もうひとつ「浸透圧」という働きが関係しています。この浸透圧という言葉についても少しご説明しておきましょう。

人の体は薄い膜で表面を守られています。その膜に水が触った場合、膜を通して内側と外側の水分の濃さを同じにしようとする働きが起こります。これが「浸透圧」といわれる働きです。この仕組みを理解すると高張性の意味がかなりやさしくなります。

それでは、お風呂に入っているときのことを考えてみましょう。入浴するときは、当然洋服を着ていませんので、肌(つまり体の表面の膜)が直接お湯に触れる状態になります。ここで先ほどの浸透圧の働きが関係してきます。膜を通して内側と外側の濃さを同じようにしようとするので、体の中と温泉の濃度のバランスをとろうとします。体液より濃い高張性のお湯に浸かった場合、前に述べたように成分が体内に入り込みやすくなり、体内のミネラルなどの成分が濃縮されます。そして、水が体内から出て行きます。その時に、便や尿で排出されなかった老廃物や有害成分などの毒素も排出されるのです。逆に体液より薄い温泉だと、水分が体の中に入ってきて、体内のミネラル成分なども薄められてしまうのです。ちなみに、濃度が変わらない等張性の場合は、水はどちらにも動きません。高張性によって体の中の成分がぐんぐんと高まるということは、つまり、ミネラルなどの有効成分が体へ浸透しやすくなるのです。体の中の有効成分の濃さが高くなってくるので、まさに体の「芯」から温まる感じがします。疲れている時に高張性温泉に入ると、丁度点滴で生命が蘇るようになるのと同じことです。ちなみに点滴などに使われている生理食塩水は、蒸留水1kg中に塩化ナトリウムが9gほど含まれていまが、高張性はそれ以上の効果があるとも言えます。これは高張性の温泉の大きな特徴です。実際にサーモグラフィーでみると、体の表面だけでなく中から温まっている様子を見ることができます。志楽の湯のお客様から「体がぽかぽかしてきて、ずっと温かい」というご意見をお聞きしますが、その結果、免疫力が高まるのです。にんじんジュース断食の提唱者、石原結實医師によると体温が1度上がると免疫力が5倍位上がるということです。

 

高張性の中でも有効成分がさらに濃い「超・高張泉」

海に近い同じナトリウム塩化温泉でも、熱海や伊豆には低張性の温泉が多いといわれています。海からの距離には関係なく、成分をふんだんに含んだ地層からくみ上げられた濃度の濃い温泉のみが「高張性」といえるのです。かつては海の近くでだったかもしれない矢向の地にある志楽の湯は、非火山性温泉の中でも高張性の温泉に分類されます。さらに、分析表にもあるように有効成分が27,730mg(ナトリウムイオン9,586mg、塩素イオン16,460mgほか)もあり、濃度も濃いことがわかります。つまり高張性の中でも更に3倍近い「超・高張泉」なのです。この特に濃度の高い「超・高張泉」は、首都圏では珍しい貴重な温泉だといわれています。

ここ矢向の地層には幸運にも太古の昔の自然の恵みが息づいていて、今私たちにその恩恵を与えてくれています。首都圏では1300m以上掘らないとめったにお目にかかれない超高張性の温泉で、体の中にしみわたる成分を肌を通して感じましょう。そして生命力を蘇らせ、志を楽しめるキラリと光る人の集まる社会を創りましょう。

 

<縄文天然温泉 志楽の湯 成分分析書(1部抜粋)>

●温泉の成分 試料1kg中の成分・分量及び組成

 

●温泉の泉質

ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・温泉)

 

●浴用の適応症

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、痔疾、慢性消化器病、健康増進、疲労回復、冷え性、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病

 

最近のトピックス

志楽の湯提供ラジオ番組「やる気の健康学」放送中

7月31日までラジオ日本(AM 1422KHz)にて、志楽の湯提供「やる気の健康学」を放送中です。

毎週日曜 早朝5時25分~5時30分

 

志楽の湯 畳憩い処がリニューアル!

にんじんジュースや青汁など、大地のエネルギーに充ちた4種類の生ジュースのほか、香り高いコーヒーやハーブティーが   お楽しみいただけます。

 

 

 

志楽ニューズレター 第三号 2006年3月3日発行

企画:グループダイナミックス研究所

発行所:志楽ダイナミックス