志楽トピックス

志楽の湯 健康自己管理セミナー 講演録

2018年9月28日 ニューズレター
志楽ニューズレター第二号

志楽の湯 健康自己管理セミナー 講演録

塩分の多い温泉こそが長寿のヒケツ

~全身の免疫力を高める塩、体の中で起きている塩分の重要な働き~

 

日時:2005年11月30日(水)10:30〜12:00

講師:石原結實先生

 

日本では毎年100万人以上の方が亡くなっています。その主な原因はガン、心臓病、脳梗塞などです。これらは年々増加しています。お医者さんも増え医療も発達しているのですが病気もまた増えています。なぜでしょう。

 

その原因のひとつは食生活です。動物性の食生活に激変したのです。肉などの摂り過ぎが様々な病気を引き起こしているのです。私たちの歯は32本あります。その内20本(62.5%)が臼歯です。8本(25%)が門歯です。これは野菜を食べる歯です。あとの4本(12.5%)は犬歯。肉、卵、魚です。この比率が人間の食生活そのものなのです。歯の数で考えればわかりやすいですね。

 

もうひとつ重大なことは、今、日本人の体温が下がっていることです。体温が1度下がると免疫力が37%落ちます。ですから体温が下がればどんな病気にもなります。代謝も12%落ちます。逆に、体温が1度上がると免疫力が5倍に上がるのです。ですから人間は病気になると体温を上げるのです。

 

体温が下がったことの一番の原因は、運動をしなくなったことです。そして、もうひとつの原因は、塩分を制限しすぎたことです。1950年代に日本全国を調査した方がいらっしゃるのですが、北に行くほど塩分の摂取量が多くなり、それに比例して高血圧の発症頻度が高くなったという結果を発表しました。それで塩分=高血圧=脳卒中という図式が作られました。なぜ東北地方の人が塩分を摂ったかというと、寒いからです。塩は身体を温める効果があると言われています。ですから、東北地方の人が塩をとらなかったら、高齢の方が脳卒中で亡くなる前に若い方が冷えて肺炎やリウマチなどで亡くなってしまったのではないかと思います。これは東北地方の人の知恵なのです。塩分を摂って身体を温めて、暖房のない当時の気候を乗り切ったのです。

 

血圧は、血を回すための力ですから下げればいいというものではありません。塩分を制限しても高血圧の患者はあまり減ってきていません。また、塩分を制限することによって体温が下がりますから、脂肪が燃えない、糖分が燃えないということで高脂血症や糖尿病の原因になるおそれがあります。これらは全部低体温から発症しているのです。塩分を控えたことが日本人の体温を下げた。もちろん運動の低下、筋肉の低下もありますが。ガンも塩分を控えたことによって増えたと思います。ガンは冷えから来ているのです。塩は昔から「タラソセラピー」といいまして、海水の中に浸かって病気を治す療法があるくらいなのです。ヨーロッパに行くとどこでもあります。浸かって良いものは身体に入れても良いのではないでしょうか。

 

お風呂に入ったときご自分のお尻をご覧ください。若いときは筋肉がパンパンだったと思います。筋肉が発達すると、そのまわりに毛細血管がたくさん作られます。すると下半身に血がたくさん集まります。「頭寒足熱」といって、非常にいい健康状態になるのです。ところが、だんだん年をとってくると上半身に血が集まってきます。自然、血圧が上がるのです。高血圧は下半身が細くなる病気なのです。

 

志楽の湯を拝見して驚きました。泉質が素晴らしい。ですから皆さん、頻繁にいらっしゃって温まってください。ここで身体を温めて、豊富に含まれる塩分とミネラルを身体から吸収してください。身体を温めることが病気を寄せ付けず、健康でいることの秘訣なのです。

 

志楽をもっと知ろう

今回は石原先生のセミナーでの質疑応答からお役に立つ情報をお届けします。

 

●足がむくんでいるのですが・・・

足がむくむのは、ひとつは心臓の力が弱まっているからです。人間は昼間立っているので足から血液が戻りにくくなります。だからむくむ訳ですね。それで夜になると横になるのでむくんでいた血液が戻ります。筋肉を収縮、弛緩させると血管もそれに合わせて収縮、弛緩します。筋肉を動かすことで血管を開いたり縮めたりして心臓の力を助けるのです。足がむくむ人は足の動かし方が足りないのです。また足湯がとても効果があります。1日30分、できれば午前午後、温めて下さい。それから紅茶に黒砂糖と生姜を入れて飲むと、すごく身体が温まります。1日3杯以上、生姜の量と黒砂糖の量はご自分の一番おいしい量にして下さい。ご自分がおいしいと思う量が一番いい量ですから。

 

編集部より

身体の不調は体温が下がっていることだ、というのが石原先生のお考えです。それには塩分を摂ること。当店のお風呂で塩分を身体から吸収し、温まって汗を流し余分な塩分を排出しましょう。お風呂に入れば温まると同時に、身体の塩分を循環させることができますよ。

 

最新のトピックス

 

志楽の湯がメディアで紹介されました!

 

 

 

 

●2005年12月9日(金)18:10〜18:54

「ウィークエンドジャパノロジー」NHKワールドTV(海外向けの放送)

番組内容…日本人が愛する温泉の魅力を海外の人々に向けて英語で紹介するというものです。

※同内容は日本でも再放映されました。2005年12月30日(金)NHK教育テレビ(3ch)   深夜24:50(12/31 0:50am)

 

●2005年12月16日(金)9:10〜9:25

「ビジネス最前線」ラジオ日本(AM・1422KHz)

東京・神奈川を中心に、独自のビジネスを展開する企業の経営者などを紹介する番組です。

番組内容…縄文の心を支える天然の温泉作り

 

●2005年12月20日(火)12:10〜12:30

「かわさきタウン情報」かわさきFM(79.1MHz)

川崎市中原区にある地域密着FM局で、地元のおすすめスポットとして紹介されました。

 

今後のイベント予定

●2006年1月24日(火) 10:30am〜

ウォーキング 志楽の湯入り口集合 志楽ウォーキング倶楽部主催

 

●2006年3月2日(木) 13:30pm〜

「自分でできる 腸もみ健康法」 講師:砂沢 伕枝(いさざわ やすえ) 先生

 

今話題の「デトックス(毒だし)」が自分でできるようになります。

読売文化センターで腸もみ健康法の講師をされている砂沢先生をお招きしてお話をお聞きし、実技指導をしていただきます。

志楽の湯 入浴券付きです。詳しくはフロントまで。

 

 

志楽ニューズレター 第二号 2006年1月1日発行

企画:グループダイナミックス研究所

発行所:志楽ダイナミックス