志楽トピックス

蓼科尖石に四本の木を植えました。

2018年8月16日 ニューズレター
志楽ニューズレター第十一号

蓼科尖石に四本の木を植えました。

―四方から全体像のバランスをチェックせよ!―

 

◆コナラ三本・山桜一本を植える

11月21日に、たてしなエグゼクティブハウスに隣接した蓼科尖石とがりいしの湯の野天勾玉湯の入り口に、後藤哲也さんのご指導のもと、高さ15メートルほどのこなら三本と山桜一本を植えました。

露天風呂創りの名人と言われる後藤哲也さんの木の植え方は、植木屋の植え方とは異なります。もともとそこに生えていたかのように自然なのです。例えば、2本の木を植えるときは、同じ高さの木にしないように、また並べないでずらすのです。その土地・土壌に合った品種をいくつか組み合わせて、高木も使えば、低木も使い、中木も使います。杉やカラマツなどの単一品種を等間隔に植えてできる人工林の風景とは対照的に、まさに、日本に古くから存在している自然の森、雑木林の雰囲気を醸し出します。こういう使い方が縄文的といわれるゆえんですが、共生のあり方が多律共生の力、多生力を発揮しているのです。木の植え方一つでも全体の雰囲気を左右するので、とても重要です。ですから、三方からだけでなく四方から全体像のバランスをチェックすることが欠かせません。

         勾玉露天岩風呂の前に植えられたコナラと山桜

 

◆川崎矢向の椿つばき四本はどこでしょうか?

写真1.女性用露天風呂の右側に植えた椿

 

また、後藤さんの教えを参考に、12月には川崎矢向の志楽の湯と蓼科の湯の敷地に椿の木を植えました。椿は朝陽の当たらない陰でで花が咲きます。寒い所に植えるときは、霜が急に溶けると弱いので、朝陽が直接当たるところは避けるようにすることがポイントです。

川崎矢向に四本の椿を植えました。志楽の湯の女性用露天風呂に一本、志楽亭へ行く渡り廊下の脇に一本。あと二本はどこでしょう?

わかった人は志楽の湯フロントまでお申し出ください。先着20名の方に入浴無料券を差し上げます。

写真2.志楽亭へ行く渡り廊下の脇に植えた椿

 

◆地域再生は全体像トータルイメージからアプローチせよ

今から5年位前に、黒川温泉新明館主人の後藤哲也さんが、「黒川温泉を訪れたお客様から『八ヶ岳の山麓は、カメラを下に向けられない』と言われた」というのです。どういう意味かというと、風景を撮ろうとしても、青い屋根など洋風の建物が背後に入ってきて、蓼科の雰囲気を写真におさめられない、つまり全体の風景が絵にならないといことだそうです。

実際に、今年の11月20日から27日まで、たてしなエグゼクティブハウス(GDI健康道場)でのジュース断食に参加した後藤さん自身も蓼科の景観について、「確かに、ミスマッチな洋風の建物が無秩序に増えて、全体像がバラバラ。雰囲気が死んでいます」と厳しくコメントされていました。「観光地や温泉地をめぐる近年の風潮は、蓼科に限らず全国的に言えることですが、一度訪れたお客様が再び訪れたくなるような気がしません。せっかく日本の原風景というものがありながら、その風景を壊すかのように洋風の建物を建てて都会と変わらなくしてしまったり、しかも看板や屋根の色はバラバラで、全体像が絵になりません。ちょっと見はいいかもしれませんが、すぐ飽きがくるような雰囲気になってしまっているのです」と、後藤さんは、もっと原点に立って、日本らしさの雰囲気を創る重要性を述べています。

日本全国どこへ行っても、そこの地域性というのが感じられる風景がなくなりつつあるので、せめて観光地や温泉地が、その地域性を生かしたまちづくりをするべきではないかというわけです。すでに徐々にお客様の足が遠のきつつある現状を改善し、地域の再生を図るには、目先の利害にとらわれず、5年・10年先を見据えた長期戦略で取り組まなければならないでしょう。

蓼科・八ヶ岳山麓は、今から約5千年ほど前、縄文中期の文化が栄えた頃の中心地でもあります。日本の歴史で、危機に陥ったとき、再生したときのパワーというのが縄文的発想から生まれる縄文パワーであったとよくいわれます。そこで、今回は、縄文の里、蓼科から縄文パワーを発信することにしました。習日の11月22日午前10時頃より、たてしなエグゼクティブハウスで、国の観光カリスマ第一号の後藤哲也さんと地元事業者の有志と東京の識者らが茅野市や八ヶ岳山麓地域の再生について意見を交わしました。自然や縄文の思想を生かした地域起こしを図る“八ヶ岳縄文地域再生会議”のようなものです。

なお、東京から参加した国際縄文学会協会理事長の西垣内さんは、9月10日から11月22日まで大英博物館で開催された「土偶展」のきっかけをつくってくれた二人の欧米人、サイモン・ケイナー氏(国際縄文学協会理事でイギリスの考古学者)氏とニコル・クーリジ・ルマニエール氏(国際縄文学協会副会長)の話題にも触れられました。「土偶展」には日本から約70点の土偶が出展されました。中でも茅野市の棚畑遺跡から出土した縄文時代の土偶で国宝の「縄文のビーナス」と中ッ原遺跡から出土した重要文化財「仮面の女神」(いずれも尖石縄文考古館より出展)の二つは、世界の人々から注目されました。

地域再生会議での提言は、絵になるような田舎づくりを目指すこと、そのために主として次の4つのアイデアが出されました。

①   屋根の色を統一する。赤色の屋根は目立ちたがりの人が使う色なので、全体の雰囲気を壊してしまう。これはドイツやフランスなどの観光地から学ぶこと。日本には、黒色の屋根が似合う。

②家の外壁の色も自然の土色に近いものにする。現在は白色が多く、目が疲れても痛くなる。

③看板も統一する。ただ目立つ看板や色の使い方ではなく、地域の全体のイメージに合った工夫をすること。

④建物の周りにこならの木を植える。

 

今の建物を壊して、地域に合った和風の建物を建てることは簡単ではないが、上記の4つは比較的費用をかけずに全体のイメージを改善することが可能だと、後藤哲也さんから助言をもらいました。

 

 

志楽ニューズレター 第十一号 2010年1月1日発行

企画:グループダイナミックス研究所

発行所:志楽ダイナミックス